「わらしべ舎で働いてみて」

わらしべ舎に入った経緯としては大学生時代の4年間、ボランティアに行かせていただいた施設があり、そちらに進路の相談をしたところわらしべ舎西多賀工房のお話を伺い興味を持ったことがきっかけでした。

 

ホームページ等で調べていく内に、職員・利用者共に『働く場』を大きな軸にしていることを知り、とても魅力に感じました。私自身『働く』ことを通して人に必要とされたり、喜ばれたりすることが純粋に嬉しかったり、明日も頑張ろうって思えたりする経験がありそういった想いを大切にしているわらしべ舎にとても惹かれました。

また生活介護でも給料を出しており、他の施設だと余暇活動を中心に力を入れていたりする中、『働く』ことをキーワードにどう伝えるのか、またどう感じてもらえるのかを実習を通して体感し更に学んでみたいと思いました。

実際に働かせていただいてからは最初の所属は就労B型事業のカレー班で接客だったのですが、忙しさや業務自体がスピーディと臨機応変な対応が求められるなかなかなかついていけない自分がいました。そのことで悩んでいる時に上司の方が相談に乗って下さり、ゆったりと作業する生活介護事業に所属が移動しました。移動後は工芸品中心に担当する機会が多かったのですが、障がい者アートに興味を持ち調べていく内に研修に行かせて頂いたり作業として取り組む機会を増やしていただけることになりました。

 

 

「障がい者アートへの取り組み」

東京オリンピックの流れもあり、パラリンピックもどんどん注目されていく中で障がい者アートの活動を目にする機会が増えてきました。その中で鮮やかな色彩や独特の視点の作品が多く、見るだけで発見やエネルギーのような物を感じ、アートの可能性を探ってみたいと考えるようになりました。またわらしべ舎でもまだ隠れた才能がたくさんあるのではないか、何か取り組んでけないだろうかと強く考えるようになりました。

今アート系の活動として生活介護事業で取り組んでいるのが利用者さんの描いたデザインをTシャツに印刷する作業です。その中でデザイン自体はTシャツに使用するだけではなく、第2の活用として展示会への出店や商品開発のコンペ等に挑戦するなど、次に繋げるような動きに取り組み始めたところです。

また今回某イベントのグッズのデザインに利用者さんの絵を、デザイナーさんに入っていただき商品化したものが出来ました。イベント開催日限定ではありますが、街中や大きな商業施設での販売もすることができました。今後はこういった人の目に触れるそういう機会をどんどん増やしていくことが課題であり目標となっております。